本ページではCAL(クライアントアクセスライセンス)とRDS-CAL(リモートデスクトップサービス-クライアントアクセスライセンス)について記載します。
必要なライセンスについて
Windows Serverがユーザーに対してアクセス可能な状態になっている場合、利用の有無に関わらずCALが必要になります。
アクセス可能とは、ファイル共有がされている、クライアント・サーバー型アプリケーションのデータベースサーバーとして稼働している等、ユーザーが利用する環境がある場合を指します。ただし、Webサービス等、不特定多数がアクセスすることのできるシステムを提供しているサーバーの場合は、CALは不要です。
RDS-CALは、業務利用としてリモートデスクトップ接続を行う場合に必要となります。
サーバー管理のためのリモートデスクトップ接続は2接続まで管理モードとして接続することができるため、管理のみの目的の場合、ライセンスは不要です。
リモートデスクトップを使用するための環境構成
ユーザーモードでリモートデスクトップ接続を行う場合は、リモートデスクトップ接続をするサーバーまたは同じ環境にリモートデスクトップライセンスサーバーが必要です。
リモートデスクトップライセンスサーバーを構築し、ユーザーモードでリモートデスクトップを使用するサーバーはライセンスをリモートデスクトップライセンスサーバーに参照しに行く
環境の構築が必要です。
ライセンスの範囲
CALおよびRDS-CALは、購入したCALのバージョン以下のOSに対して使用することが可能です。
例:Windows Server 2022 CALでWindows Server 2019/2016/2012R2 etc. への利用は可能
上位互換はないため、新しいOSに接続する場合は別途ライセンスが必要です。
例:Windows Server 2022 CALでWindows Server 2025 へのアクセスはNG
ダウングレードした場合、ダウングレードしたOSのライセンスCALが適用されます。
例:Windows Server 2022を購入し、Windows Server 2019へダウングレードした場合、Win2022 CAL / Win2019 CALの両方が使用可能。
RDS-CALも上記ルールは適用されます。
ただし、ライセンスサーバーにCALを登録する際は、OSのバージョン以下のCALのみが適用可能となります。
例:
Windows Server 2022にライセンスサーバーを設置。Win2019 RDS-CALを登録・・・・・OK
Windows Server 2022にライセンスサーバーを設置。Win2025 RDS-CALを登録・・・・・NG(登録ができない)
参考文献
バージョン互換性
ライセンスの考え方